世界遺産の温泉・温泉津の薬師湯は、日本温泉協会の天然温泉の審査で最高評価の「オール5」を受けた100%本物のかけ流し湯温泉です。自然湧出で源泉脇。しびれるような心地良い「生の温泉」は、体を芯から温めてくれ、免疫力アップや未病対策に好評です。オール5は山陰では薬師湯だけです。

湯婆婆ブログ

温泉を護る

投稿日:2012年08月03日 / 記事カテゴリー:

「温泉を護る」とは何なのでしょうか・・・
または「温泉を護る」ためにすることって、どんなことなのでしょうか・・・・・

このテーマに対する様々な思いや感じ方または考え方などは、皆さん、それぞれの立場やご経験などで異なると思います。

私にとって「温泉を護る」というのは、(当然ですが)源泉管理の他に、温泉そのもの、薬師湯という温泉施設全体の経営から観光産業と健康産業、ひいては事業者としての社会貢献などが絡み合って、それらが順調に展開する・発展することが、真の意味での「温泉を護る」ということではないかと思っています。

でもひょっとしたら皆さんの中には、イメージ的に、地元の年配男性が、滾々(こんこん)とわき出る源泉小屋で、番兵みたいに温泉を見守ることが「温泉を護る」ということと思われている方もいるかもしれませんね。

私にとっては、源泉管理以外に、お客様に安全、かつ安心して入湯していただくために、浴室をはじめ、施設内外の管理と維持、更にはスタッフ教育など、その全てが温泉を護るためのツールだと思っています。

今まで温泉を護って来てくれた内藤家の番頭や関係者がいてくれたこと、更には時代を遡って、内藤家の初代(内蔵丞)が、広島から鵜の丸城の築城の任を受け、温泉津に移り住んで以来、地域に密着しながら代を重ねてきている歴史的経緯からも、今の時代に即し、将来の町の発展のためには、具体的にはどんな事をすれば良いのかが、常に私の頭の中にあります。
地域の経済と未来を考えながらを生きていくことが先祖に報いる、また内藤家としてとるべき姿だと思っています。

陸の孤島的な場所にある温泉津ですが、一人でも多くの方々に温泉津へいらしていただくためのブランド力アップと「お持て成し」の配慮が必要だと、私は思っています。

源泉管理と施設などを含めたハード面と共に、如何にお客様をお迎えし、お客様に良かったと思ってお帰りいただくためのソフト面などの醸成も、「温泉を護る」内に含まれると、私は考えています。

もちろん薬師湯の場合は、日本温泉協会の天然温泉の審査を受け、最高評価のオール5を取ったということも、温泉の良さを公式機関に証明してもらったことになりますから、広義的には「温泉を護る」=「しっかりした基盤で継続する」といえるのではないかと思っています。

これからも自然湧出の温泉という大自然を相手に、温泉を護りながら頑張っていきたいです。 
どうぞよろしくお願いします。