世界遺産の温泉・温泉津の薬師湯は、日本温泉協会の天然温泉の審査で最高評価の「オール5」を受けた100%本物のかけ流し湯温泉です。自然湧出で源泉脇。しびれるような心地良い「生の温泉」は、体を芯から温めてくれ、免疫力アップや未病対策に好評です。オール5は山陰では薬師湯だけです。

湯婆婆ブログ

地域活性化 in 温泉津

投稿日:2012年08月11日 / 記事カテゴリー:

地域活性化が論じられる時に、必ずと言ってよいほど話題になるのが、「空き家対策」です。
全国各地で問題視されている空き家は、少子高齢化、後期高齢者、独居老人などなど、21世紀に入ってから、いろいろな表現で社会問題の一つとして議論されてきています。
地域に空き家が増え続けると、限界集落に認定される時代にもなってきました。

全国各地で行われている空き家対策も様々のようです。
駅前の商店街から山間部の住宅など、地域でかかえる問題は深刻ですから、地方行政を始め、地域を活発にするために交流人口を増やして、刺激や提案を受けながらどうにか地域を護り続けようとしている所が多いのではないでしょうか。

温泉津も同じで、交流人口を増やす事、外からの方に町を見てもらって、協同で何かをしようと試みて頑張り始めています。

ちょっと脱線しますが、実は昨日、その実践グループとの意見交換会がありました。
大学生や卒業生、更には指導者などの関係者が参加していました。意見交換会とはいっても、温泉津の関係者の説明が殆どでした。それぞれが話をした後、参加者からの質問に答える時間もありました。
意外だったのは学生の中には温泉津のことを余り調べずに来ているのではないかと思えた人がいたことです。 (脱線しすぎました。 今日のテーマに戻りますね。)

全国各地で起きている、または行われている地域活性化や空き家対策が、そのまま温泉津に当てはまるとは限らないと私は思っています。
何故かと言えば、余所とは異なる大きなポイントが温泉津にはあると私は考えています。
それは温泉津の環境です。

何を考えるにも、温泉津は読んで字の如く、「温泉」と「海」の町、それを忘れてはなりません。この二つが基本になっている町なのにもかかわらず、殆どの人が気が付いていないのではないかと思っています。

つまり他の地域と異なる大きなポイントの「温泉」と「海」があることによって、家の所有者も、普段は余所に住んでいても、ご自分の家を手放す気になる方はあまりいないようなのです。

1年に一度しか戻る事がなくて、家が荒れることが分かっていても、家を手放す気にはなれないのも、やはり「温泉」と「海」が起因しているのではないかと私は考えています。

ですから温泉津の地域活性化や空き家対策などは、全国的な通り一辺倒の方法では解決できないのではないでしょうか。それこそ家主と使い手双方とで協働で家を護る、地域を護る作業や方法を見つける事が出来れば、この課題も一歩前進するのではないかと思います。

“地域活性化対策 in 温泉津” は、その対策・方法を考える前に、温泉津の地名の発祥を理解する事なくしては解決も進歩もないのではないかと私は思いますが、皆さんはどう思われますでしょうか?